外的療法
■圧迫療法
ケロイドを直接フォームラバーというスポンジで押え、上から絆創膏で圧迫する
治療方法です。
ケロイドの治療には、傷口を安静に保ち、炎症を抑えるために傷口を
圧迫したり固定することが有効であるとされています。傷を圧迫することで、
傷が盛り上がってくるのを抑える効果もあります。
非常に簡単な圧迫療法は数ヵ月〜半年くらい継続して
行うと、意外なほど効果がある治療法ですが、皮膚の弱い人は
絆創膏にかぶれる場合があり、注意が必要です。
また、圧迫療法は出来たばかりのケロイドには有効ですが、ケロイドが大きく
広がってしまった場合にはあまり効果はないようです。
圧迫療法に使用する絆創膏は抗炎症剤がついているドレニゾンテープR
などが使われています。
またケロイドの治療には適度な湿度を保つのが良いと言われています。
適度な湿度を保つためにジェル状のシリコンのシートを使うことがあります。
保湿を目的として、水分不透過性絆創膏を貼ります。
シリコンジェルシートにはメピフォームR、シカケアR、FシートRなどが
あり長期間貼ると、ケロイドの治療効果があるようです。
このジェルシートには粘着力があり、ケロイドに密着します。また、
洗って繰り返し使うことが可能です。
圧迫療法も他の治療法と組み合わせて施行します。
■レーザー治療
ケロイドや肥厚性瘢痕の治療に、レーザーを使う方法もあります。
レーザー治療では、ケロイドの中の血管を破壊します。痒みや痛みの
症状を緩和し、ケロイドを平坦化します。治療効果が認められた場合、
継続してレーザーを照射することができます。
ケロイドの大きさによって異いますが、内科的レーザー治療(LLLT)を
一回２分程度行います。
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